龍鳴って何?
祭場の広場から 高台の神社に向かって柏手を打つと 眼前の大石段が木霊してここかしこと一斉に鳴り響きます
境内の桜 昭和四十九年、現八海山尊神社の下方に拡がる霊風園の広場が造成された際、花をこよなく愛で親しんだ故山田一利宮司の呼びかけに応え県内外の崇敬者から桜やツツジが持ち寄られ、境内のここかしこに植樹され、長い時を経て皆様の目を楽しませるようになりました。
大石段龍鳴の階(りゅうめいのきざはし)
霊風園から神社に至る大石段は奇しくも八十八段を数える。霊風図の広場から神社に向かって柏手を打つと、石段が鳴り響く事から、誰からともなく龍鳴(りゅうめい)と呼ばれるようになった。
手水舎(てみずや)
古来、御神水として尊ばれて来た金剛霊泉(こんごうれいせん・八海山二合目半)の清水を分水したもので、昭和六十年には新潟県名水に指定される。
和楽殿 縁結びの神様、大国主尊が祀られる和楽殿は、各地から訪れる参拝者が歩を休め、暫しの歓談をする無料休憩所です。近年、ここで結婚式を挙げるカップルが増えて来ました。
霊風殿 霊風殿(六角堂)は八海山頂上の大日ヶ嶽に鎮座まします八海山大神像と同じ御姿を安置し、その御神徳が麓の里宮に居ながらにして光被されんことを発願して、平成六年、八海山中興開山二百年祭に造営されました。
玄武の奇石 鳥海山より産出した重さ二十トンの巨石は、平成六年、八海山中興開山二百年を祝い、形状の奇しきこと玄武の如し、と奉納されました。
里宮 登山口の里宮は深閑とした森の中にあり、各地より集まる修行者が水垢離をとり、護摩祈禱、五穀断ちをし、神意を戴く霊場である。
社務所 神社が雪に閉される冬の十二月初旬から雪消えの四月中旬までの間、八海山尊神社に代って通常の神事は集落の中にある 社務所で行われる。かつて登拝者の宿坊でもあった。
大崎ダム
八海山尊神社に隣接する大崎ダム湖では、雪消えの春の訪れとともに、百数十本の桜が一斉に開花します。湖面の上に架け渡された沢山の鯉幟がはためく中、折り折りのツツジやさつきもお楽しみ下さい。
こちらは春先の雪溶け水の影響で、桜の開花が神社より二〜三日遅れますので、参拝者は引き続き楽しんでいただけます。
この桜は昭和五十年頃当大崎ダムが完成した際、湖周辺に手作りの遊園地を造ろうと若者の有志が村人に呼びかけ、手弁当で植樹したものです。目にも鮮やかな色とりどりの錦鯉と共に、どうか、先人が夢を託し育て上げた公園の周囲をご家族お友達と散策して下さい。
大前神社
大崎村の鎮守、大前(おおさき)神社は、平安時代に編纂された「延喜式神名帳」の全国主要神社3132座の一社です。享保6年(1721年)、京都の伏見稲荷大明神の御神体が分霊されたのを機に、現在の高台の鎮守の森に社殿が建てられました。当神社に古くから伝わる神事芸能「式三番」(新潟県無形民俗文化財)は独自の風儀をもっており、毎年8月15日の夏祭に奉納されます。
ここ、大崎の里は霊峰八海山の恩恵に浴し、良質の清水が豊富なことで知られ、手水舎の水は近くの滝谷の清水(新潟県名水百選指定)を分水したものです。